《MUMEI》 「──クリームメロンパンって珍しーな」 「僕もいつもは高いから買わないんだけどね」 「? 何で今日は買ったんだよ」 「何となく、かな──」 「オマエだってアタシと同じ事言ってんじゃんか」 「そうだね──確かに」 「──‥オマエなぁ‥」 「そういえば──」 「ぁ‥?」 「君は将来──何になりたいんだい‥?」 「何だよいきなり──」 「訊きたくなったから」 「アタシは‥まだ決まってねぇ」 「いいのかい? 面談までに決めておかないと苦労するよ」 「わあってっけど‥」 「僕は──司書になりたいんだ」 「司書‥? 司書って‥‥‥図書館にいるヤツか‥?」 「ぁぁ──」 「それなら1日中本読んでいられっからか?」 「それもある。けど──町の人達にもっと本の楽しさを知ってもらいたいと思ってね」 「ん‥‥‥確かに‥あんまり人いねーもんな──あそこの図書館」 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |