《MUMEI》

「違うのかい?」

「な‥ケッコンとか何考えてやがんだてめーっ!?」

「まさか──ずっとこのまま恋人同士でいるつもりなのか?」

「有り得ねーだろっ。つーかアタシ‥ウェディングドレスなんかぜってー御免だかんなっ!?」

「似合うと思うよ? 白無垢でもいいかも知れないね──」

「バッ‥バカかてめーはっ」

「ぁぁ」

「即答かよ‥」

「資金なら心配いらない。今からちゃんと──」

「今から貯めてんのかよっ」

「勿論。僕の予定では──」

「だぁーッ言うなバカッ」

「そんなに必死になって止めなくてもいいだろう‥?」

「っせーよっ、何でオマエはそーなんだ‥」

「──さて、もうそろそろ午後の授業が始まるな──。行こうか」

「なッ‥おいちょっと待てよっ、まだアタシ食い終わって‥、おいコラっ」

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