《MUMEI》

階段室を出ると、長い廊下だった

駆け抜ける俺達

ダーン!

響き渡る銃声!

アリサが前のめりに倒れ、うずくまった
背後から撃たれんだ

雅人「!」

ダーン!

振り向いた俺の胸元に、
凄まじい衝撃が!

……呼吸が出来ない…

ゴム弾だ、貫通力は無いが衝撃は、何倍にもなる…

バトルスーツには有効な武器だ…

走って来る二人が見えた

迷彩服の大柄な男がアーミーナイフを翳してた

俺はベレッタをフルオートにして乱射した

迷彩服の二人が弾け飛んだ
アリサの元へ、…

アリサ…意識はあるが、動けないようだ

やっと呼吸が出来た…

身体が急激に酸素を求める
また、新手だ!

2人…

ベレッタは遊低が下がってた……残弾0を示す

雅人「ちぃっ!」

俺はバトルスーツの腰にある、ナイフを抜いた

その瞬間ゴム弾が俺に!

脇腹がきしんだ

身体が悲鳴をあげた

呼吸も、ろくに出来ず
耳鳴りがした

走って来る、敵がスローモーションに見える

雅人「でやー!!!」

膝のバネで、敵に跳躍しながらナイフを…

…身体は、重く、思うように動かない…が、
全てがスローに見え…
まるで…時間の流れが、俺とは違うように感じた

敵は、俺を見て、驚く顔をしながら、じっとしてるように見えた…

すれ違いざまに、一人の敵の首を切った

振り向き、もう一人の敵を視認

アーミーナイフが、俺に向けられてる

遅いよ……

突き出されたナイフを、胸元で躱わし…

俺のナイフが敵の喉を…

………血飛沫が舞う…
…4人の遺体が、廊下に倒れてた

アリサの元へ…

アリサが何か言ってる

唇が動いてるが、…聞こえない…

俺の後ろを見てるようだ…
振り向くと、階段室から、また新手の敵が…3人…

放たれた、ゴム弾の、弾が見えた気がした…

避けなくちゃ…

耳元を、ゴム弾が通過した気がした…

長い廊下…20メーターぐらいかな…

あっという間に、敵の懐へ…

真っ赤な鮮血が飛び散り

また、遺体が増えた…

急に、音が聞こえて来た
今まで、音がしてなかった事に気づいた

兵士「devilish;Satanic. 」

悪魔のようだ…

そう言いながら…倒れ
生き絶えた…



アリサの元へ行き
抱き起こした

アリサ「…うっ…」

来るしそうにアリサが動いた

雅人「行こう…」

アリサ「…うん…」

言葉を発した瞬間
身体が鉛のように重くなった…

汗が止まらない…

頭痛が…

頭の中がキンキンと言ってる…

船は出港の準備が出来ていた

その頃には、自分の足で歩けなくなっていた俺…

アリサの肩を借り、船の中へ

ティファ「急いで、アリサ ……だらし無い、男ね… 」

ティファの声…

……意識が……

何も見えなくなり、
音すら…聞こえなくなった…

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