《MUMEI》

珈琲の香りで、目を覚ました

…夢だったんだ…

ティファ「おはよう…」 「コーヒー、飲む?」

雅人「……」

夢じゃない…

アリサ「丸1日、寝てたわ よ」

毛布をかけられてた

穏やかな、海だった


コーヒーが染みた

雅人「水分も取ってなかっ たな…」

ティファ「アリサが飲ませ てたわよ…」

雅人「そうなの?…ありが とう」

ティファ「口移しで…」

雅人「……残念…覚えてな いや…」



ティファ「…ねぇ…何で、 あんなに動けるの?」

雅人「…わからない…」

アリサ「人並み外れてる運 動能力よね」

ティファ「私達も、それな りに訓練してきたけど… …アリサの話し聴いて… 」

雅人「わからないよ…」
「必死だった…だけだ… 」

ティファ「特別な訓練でも …」

雅人「わからないって言っ てるだろ!」

怒鳴ってしまった

ティファ「…」


雅人「悪魔なのかもな…」 「死んでいく、兵士が言 ってたよ…」
「俺を見て…悪魔だと… 」
アリサ「…」

ティファ「凄いじゃない、 それほど、強いって事で しょ」

雅人「凄い?、強い?」
「人を殺す事がか?!」

ティファ「……」

アリサ「ごめん、落ち着い て…」
「…助けてくれて、あり がとう…そう、言いたか ったの…」

険悪な雰囲気に包まれた



ティファ「…ごめんなさい …」

雅人「…怒鳴って、悪かっ たな…」

アリサ「お風呂入って来た ら?」
「さっぱりするよ」

雅人「そうするよ」

ヨタヨタと船の中を歩き

シャワーを浴びた

まだ、身体がきしんでる

風呂から出ると、着替えが置かれてた

操舵室の下の部屋に、食事が用意されてた

アリサ「食べれるなら、少 しは食べてね」

雅人「…ありがとう…」

ゆっくり、身体に染み込ますように食べた

アリサ「ねぇ…お願いがあ るんだけど」

雅人「?」

ティファ「私達と、水無月 に来てほしいの」

雅人「…」

アリサ「神無月に行く前に …」

ティファ「表向きは、神無 月と水無月は、仲がいい けど、…」

雅人「俺は人質か?」

アリサ「…協力してほしい の…無理強いは…しない よ…」

雅人「あれ?捕虜じゃなか ったっけ」

アリサ「…勝てないよ…」 「力じゃ…」

ティファ「…お願い…」
「事実を知って、貴方が どうするかわ…」
「とにかく…楓様に、会 ってほしいの…」

雅人「伯母様に?」

アリサ「そう…、雅様に会 う前に…」

雅人「…助けてもらった事 に感謝はしてる…」
「……日本は、今までよ り、もっと、危険なはず …」

ティファ「私達が、必ず守 ります」

アリサ「お願い…」

雅人「その為に、アメリカ まで来たのか?」

ティファ「私達の任務は、 貴方が、本物の雅治様の 御子息であるか? 確かめ 事、…
御子息なら、無事、水無 月へ、お連れする事 …」
アリサ「楓様の、お話しを 聞いてほしいの」

ティファ「お願い…」

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫