《MUMEI》

雅人「…わかった…」
「伯母様に会おう」

アリサ「ありがとう」

雅人「条件がある…」

ティファ「何?」

雅人「…このまま日本に行 くのは危険だろ…」
「敵の目的も、わからな いまま……」
「俺にしてみたら、神無 月も水無月も、敵なのか もしれない…」

ティファ「水無月は、敵で はありません」

雅人「…場合によっては… 敵になる…」
「おとなしく、捕まれっ てのは、ちょっとな…」

アリサ「…貴方の髪の毛か ら、DNAを採取しました」 「雅治様の御子息と確認 取れた以上、水無月は、 貴方の味方です…」
「…信用して、いただけ ませんか?」

雅人「俺を、どう使うつも りだ、…それがわからな い以上…」

ティファ「…黙って来れば わかるわよ…」
「独りで日本に行ったら 、それこそ、敵の思うつ ぼじゃない」

ティファが苛立ってる

雅人「…喧嘩…売ってる? …」

アリサ「ティファ…」

ティファ「ったく、ぐずぐ ず言わずに私達に任せな さいよ!」

雅人「…」

アリサ「ティファ、もっと 穏便に話そうよ」
「雅治様の御子息よ…」

ティファ「どうしろっての よ!」

アリサ「可能な事は、何で もします、とにかく、楓 様に…」

雅人「楓を迎えによこせ」
ティファ「な…なに無茶言 ってんのよ」
「そんな危険な事、させ られる訳、ないでしょ」

雅人「俺だけ危険で、楓に 会えってか?」
「お前らが、水無月だと どう証明する」

ティファ「…船から、放り だそうか…」

雅人「…わかった…」

ティファ「…ごちゃごちゃ 言わず、私達に任せばい いのよ…って、ちょっと !どこ行くのよ!」

俺は立ち上がり、デッキに続く扉を開けた

雅人「世話になったな」

アリサ「ちょ…何考え…」
海は穏やかだったが、風が少し出てた

泳ぎきれるかねぇ

雅人「ま、なるようになる さ…」

ザバーン

太平洋に飛び込んだ

海に浮かびながら太陽を見てた…

ここで死ぬのも有りだな…

ティファが飛び込んで来た
ティファ「何考えてんのよ !手間かけさせないでよ !」

アリサが船をターンさせ
近寄って来た

アリサ「とにかく船に戻っ て!」



アリサが進路を自動航行に戻し、戻って来た

ずぶ濡れのティファが俺を睨み、平手を飛ばした

パシィーン

ティファ「変なパフォーマ ンスはいらないわ?」

平手を避けはしなかった

アリサ「ちょっとティファ 手をあげるなんて…」

ティファ「わがままなガキ には、仕付けがいるのよ …」
「私達が助けるしかない のを知っててやってるん だから…」

雅人「舐めるな、髪金女! 」
仁王立ちで怒鳴った

雅人「俺は、神無月 雅人 だ!」
「俺が1番してはならな い事…利害有るものに、 拘束される事だ…」

「迷わず死を選ぶぜ…」

アリサ「…」

雅人「まぁ、死ぬかどうか わからんがな…」

ティファ「太平洋よ…航路 からも離れてるのよ!」

雅人「だからなんだ…」
「どこまで、この身体が 特別なのか、試すだけだ !」

ティファ「……」

雅人「…」

ティファと睨み合いになった…

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