《MUMEI》

「ちったぁ気分、晴れたか?」

「──ぁぁ‥頭も覚めた」

「寝ぼけてたのかよ」

「気分的にね──何だか頭がスッキリしなかったんだ。けど少し──増しになったような気がするよ。有り難う」

「‥‥‥‥‥‥‥」

「君はブラックは駄目なのかい?」

「あたしは‥コーヒー牛乳専門だから」

「成程──」

「?」

「そっちの方が君に似合っているしね」

「似合うとかあんのかよ、コーヒーに」

「何だってそうさ──みんな、好きな物が似合う」

「‥マジで哲学者みてーだな、オマエって‥」

「哲学か──専門分野じゃないけど──少しなら囓った事があるよ」

「はっ!? 哲学って大学でやるヤツだろ‥?」

「ぁぁ。けれど──知識を蓄えて損は無いからね」

「‥アタシには到底出来そーにねーや」

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫