《MUMEI》

「あれ以来何事も無いだろう?」

「‥そーだけど‥。つーかオマエ、いつの間にペン回し出来るようになったんだよ‥」

「難しいと思っていたけど──コツさえ分かれば簡単なんだね」

「んなッ‥何だよその‥やる気出せばいつでも出来たみてーな言い方‥」

「それは誤解だ。僕は──」

「ぁ"〜ハイハイわあったよ、お見事でゴザイマス静瑠サマ‥」

「有り難う、褒め言葉として受け取っておくよ」

「実際褒めたんだよ」

「フ──」

「な‥何でそこで笑うんだよっ、オマエ笑い所おかしいだろっ」

「君が笑わせるんじゃないか──」

「アタシはオマエを笑わしてるつもりはねぇッ」

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