《MUMEI》 入院するまでは、 あたしだってみんなと同じ色の肌をしてた。 でも、 外に出なくなってからは、 だんだん白っぽくなってきて。 ずっと、 病室に籠ってたから。 別に、 いたかった訳じゃない。 いたくて籠ってた訳じゃない。 出られなかったの。 ‥恐くて。 「──?」 「大丈夫だからな」 「何が‥?」 「──俺が付いてるから」 「‥‥‥分かってる」 分かってる、 ちゃんと。 日向が付いててくれれば、 何も恐がる事なんかないって──。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |