《MUMEI》 ぁぁ‥ また気まずくなってしまった‥。 気を付けているつもりなんだけどな‥‥‥。 どうしてこうも空回りばかり‥。 「──────‥」 ただツイていないのか‥ 僕が不器用なだけなのか‥。 「‥何だよ溜め息ばっか付きやがって‥」 「好きでついている訳じゃないさ──‥」 溜め息をついた所でどうにもならない事は 承知済みだ。 けど‥ 無意識なんだから仕方が無い。 「オマエって何か変わってんのな‥」 「分かっているさ──僕は変わり者だ」 「ぃゃ、アタシ別に‥」 「努力してみるよ、なるべく明るくいられるようにね」 「ま、取りあえず塾遅れねーようにな」 「君に言われるとは思わなかったな──」 「いっつもアタシがチャラチャラしてっと思ったら大間違いだぜ?」 珠季は そう言ってニッと笑った。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |