《MUMEI》 呼んでみたかっただけ── そう珠季は言った。 本当だろうか‥? 何か‥ 言いたげだったようだけど‥。 まぁ‥ 後で訊けばいいか‥。 どっちみち 今は訊けないしな──。 ‥にしても‥ こんなに静かにしている珠季を見るのは初めてだな‥。 というか僕‥ さっきから映画では無く‥ 彼女ばかり見ていないか‥? 「───────」 珠季は映画に夢中で 僕の視線には気付いていない。 気付かれたらまずい訳だけどね──‥。 ‥今思ったら‥ 僕は彼女に感謝しなければならないんだよな‥。 わざわざ 映画に誘ってくれたんだから──。 前へ |次へ |
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