《MUMEI》

「──姫サマ」

「な‥‥‥何‥?」





あたしは‥

ドキッとした。





日向は、

手に何か持ってるみたい。





「──目、つむって頂けますか?」

「何で?」

「お願いします」

「‥しょうがないんだから‥」





あたしは、

渋々目をつむった。





そしたら、

日向があたしの首に何かかけたみたい。





「よし──」

「もう開けていい?」

「ハイ」





そう返事が聞こえたから──

あたしは目を開けた。




首から下がってる、

何か。





何か。





「ペンダント‥?」





トップに、

ちっちゃな天使の翼が付いてる。




「可愛い‥」

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