《MUMEI》 そんな事を考えていたら── 何だか笑えてきた。 珠季の反応を想像するだけで── おかしくなってしまう。 「‥このシーン笑うとこじゃねーぞ‥?」 「!?」 ‥気付かれたか‥? 「オマエ‥さっきから全然スクリーン見てねーだろ」 「み‥見ていたさ」 「そーかぁ‥?」 訝しげに 僕を見る珠季。 これでもかという位に‥ 顔を近付けてくる。 「チケット代ムダにすんなよな‥?」 「ゎ‥分かってる‥」 だから‥ 離れてくれないか‥。 心臓が変になりそうだ‥。 「‥?」 「食え」 「ぇ‥」 この状況で喉を通ると思っているのか‥? 「アタシ全部食えねーからな」 「‥‥‥‥‥‥‥」 そう言われてもな‥。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |