《MUMEI》

「お気に召しましたか?」

「どこで買ったの?」

「えっと、部品買って──」

「作ったの‥?」

「作ったっていっても‥ただ繋いだだけなんだけどな?」

「──凄い‥」

「ぇ」

「日向凄いっ」

「那加‥?」





ポカンとしてる日向。





でも、

すぐに──

あたしが気に入ったって分かって嬉しそうに笑った。





「良かった──」





ほんとに、

嬉しそう。





「ありがと、日向──」





あたしは呟いて、

ちっちゃな翼を握り締めた。

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