《MUMEI》

ティファ「そろそろ、船室 に戻ったら…」
「風が、強くなってきた よ…」

雅人「…そうだね…」

ティファと目を合わさず、船室にもどった


外は雨が振り出していた

アリサ「ティファ!来て! 」

アリサが操舵室から、叫んだ

俺とティファは操舵室に走った

アリサ「見て!これ!」

衛星回線で報じられた
ニュース速報

神無月 雅人、日本政府が無事保護
アメリカに、抗議
経済敵制裁も…!

ティファ「何よ!これ!」
アリサ「わからないわ」

ティファ「どうなってんの よ!」

アリサ「だから、わからな いって!」

雅人「敵が来るな…」

ティファ「!」

雅人「俺は、消されるだろ うな…」

アリサ「…」

ティファ「衛星回線で、楓 様に連絡を!」

アリサ「こちらの位置を敵 に知られるわ!」

雅人「もう、知られてるか らニュースを流したんだ よ」

アリサ「…そうね…」

ティファがレーダーを見る
アリサ「あれ……今まで衛 星回線が通じてたのに… 」

ティファ「!ソナーに反応 潜水艦よ!」

雅人「来るぞ!」

ティファ「アリサ、ジェッ ト点火!距離を!」

アリサ「掴まって!」

タービン音がけたたましくなり、船が弾けるように加速した

水面を跳ねるように…

だが時既に遅く、一斉掃射を浴びた

ガラスが割れ、あちこちで弾が弾けた

俺は咄嗟にティファの頭を抱え、床へ

船の挙動も目茶苦茶で

操舵室から続く、下のフロアーに叩き落とされた!

雅人「ぐあっ!」

肩から着地しちまった

ティファを放り出せば、受け身ぐらい取れたけど…

そうは、出来ない…

ティファ「雅人!」

雅人「俺はいい、アリサを !」

船は暴走していた

ティファが操舵室へ行き
船を制御した


敵をなんとか振りきったが…

アリサが被弾した…

ティファ「アリサ!」




雅人「どうだ、アリサは? 」

ティファ「止血したけど… このままじゃ…」

雅人「近い港に行こう」

ティファ「でも…」

雅人「アリサを見殺しには 出来ない!」

ティファ「…」

雅人「運が良ければ、殺さ れやしないさ…」
「俺を有効に使いたい奴 らは居るはず…」

ティファ「…」

雅人「死んだら、任務どこ ろじゃないぜ…」

ティファ「…近くの港まで …もたないよ…」

雅人「……」

もたもたしてると、敵に追いつかれる…

何か、策を…

……

くそ!…思いつかない!…
何か……

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