《MUMEI》

‥あいつ‥

泣くかな‥。





俺が‥

藤澤を選んだっつったら‥

泣いちまうかな‥。





「‥‥‥‥‥‥‥」





あいつに‥

何て打ち明けりゃいい‥?





「──────‥」

「先輩‥」

「言うっきゃねーよな‥」

「ま‥待って下さい」

「ぇ」

「本当に──」

「‥?」

「本当に‥私でいいんですか‥?」

「──藤澤‥?」

「私‥‥‥緋色ちゃんみたいにキッパリしてないですし‥弱気ですし‥バスケットボールだって──」

「そういうお前が好きなんだ、俺──」

「‥先輩‥?」

「もっと自身持てよ、自分にさ──。こんなすんげー御守作れんだぜ?」

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫