《MUMEI》

「先輩‥?」

「そーじゃなきゃ、お前がヘコんでた時‥あんなに辛くなかったろーしな──」





って事は‥

俺がヘコんでた時‥

こいつも同じ位辛かったって事だよな‥。





「──‥悪ぃ」

「ぃぇ──、もう平気ですから──」





花が咲いたみたいに、

藤澤が笑った。





「ぁ‥教室戻らなきゃ‥」

「藤澤」

「──?」

「昼‥‥‥飯一緒に食わねーか?」

「お昼休みに‥ですか‥?」

「良けりゃだけど‥」

「───────」





いきなり言われて、

「──じゃあ──お昼休みにまた来ます」

「マジで‥? いーのか‥?」

「ずっと──一緒にお昼したいなって思ってたんです」

「──っしゃあ♪」





嬉しくて、

俺はすっかりテンション上がってた。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫