《MUMEI》

城につくなり雹里は自分の部屋に行きベッドの上に横になった。


その後小さなため息をついた。


どうしようユリウスに
謝らなくちゃ
それにルイスや
ティイオラにも…


するとコンコンと扉をノックする音が聞こえ、雹里はどうぞと答えながらベッドの端に座った。


どうぞと言ったのにすぐに扉は開かず、不思議に思った雹里は靴を履いて扉を開けた。


そこにはユリウスが立っていた。


「どうしたのユリウス?中に入らないの?」


何も答えないユリウスに雹里はきょとんしユリウスの手を握り中に入れた。

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