《MUMEI》

「私、ルイスとティイオラにも謝ってくる」


雹里はユリウスから手を離すと小走りして行った。


「あ…」


ユリウスは走る雹里の後ろ姿を見てから握られていた自分の手を見て嬉しそうな顔をした。


「わっ陛下がこっちに来ますよ」


「どうするか」


しかし考えている暇はなく扉が開き、雹里とばっちり目があってしまった。


「あっルイス、ティイオラ良かったちょうどここを通りかかってくれて」


「あ、はい、そうなんですよ」

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