《MUMEI》 そして… 兼松は、ゆっくりと山札の頂へと指先を伸ばしてゆく…。 残り10枚の山札から、兼松に出来役を作る有効札… 「菊」「萩」「松」「雨」が出れば、兼松の逃げ切り勝ち… それ以外なら、〆華の最終巡の結果待ちだ。 その有効札の枚数は5枚… 確率は2分の1だ…。 男は深く息を吸い… 震える指先が一枚の札を捲った…。 (来い…来い!…来いーッ!!) そして悲愴感漂う形相で念じながら、ゆっくりと表地を返してゆく… 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |