《MUMEI》

藤澤はキョトンとして、

俺を見た。





「───────」





俺は見つめられて‥

上がっちまってた。





そしたら、

クスッと笑い声がした。





「大好きな先輩に──付いて行かないはずないじゃないですか」




優しい声で、

返事が返ってきた。





俺はまだポカンとして、

箸落としそうになった。





「ぇ、それ‥‥‥マジか‥?」





こいつが嘘言ってるとか思った訳じゃない。





けど──

ビックリしちまって。





頭の中で、

藤澤が言ったのを繰り返してた。

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