《MUMEI》 「ぉ‥、あれ何だ‥?」 「大道芸‥のようだけど」 「へー、よくやんなぁ」 「見て行くかい?」 「ちょっとだけな」 珠季は 興味津津のようだ。 ボーリングピンのジャグリングを見て すっかり興奮している。 「すっげー!! どーやってやんだあれ?」 「僕にはとても出来そうに無いな──」 「オマエなら出来んじゃね‥?」 「どうだろう──やってみる価値はありそうだけど‥」 「何ならボーリングピン貸してやるぜ?」 「も‥持っているのか‥?」 「ぁぁ、つーかほんとは花瓶なんだけどな?」 「か‥花瓶‥?」 「ボーリングピン型の花瓶。雑貨屋でめっけたヤツ」 「‥変わった物を買ったな‥」 「なッ‥変わったもんって何だよ」 前へ |次へ |
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