《MUMEI》 イタズラか‥? 「おいてめーら‥どーゆーつもりだよこれ」 「あたしらじゃなくて桐生が描いたんだよ?」 「そーそー、それで見てもらいたくて芙原の事呼びに──」 「違うよっ、みんなが描いたんじゃない」 「あたしらのせいにしないでくんなーい?」 「!?」 「ははっ、マジウケる」 「告っちゃえばいーのにぃ」 「ぇ‥」 どぎまぎしてる桐生を見て、 クラスメイトがふざけ出した。 「こーくーれっ」 「こーくーれっ」 「‥‥‥‥っ」 桐生は俯いて、 何も言わねぇ。 泣きそうになってる。 なのに、 誰も止めようとなんかしやしねぇ。 「‥‥‥‥‥‥‥」 何か‥ めちゃめちゃムカついてきた。 「こーく‥」 みんなが、 急に黙り込んだ。 ‥あたしが、 黒板をぶん殴ったから。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |