《MUMEI》

あれから

珠季はまた

イカ焼きを‥

2本も食べた。





「‥大丈夫なのか‥‥‥?」

「何が」

「腹痛とか‥」

「全然?」

何でもなさそうに言う珠季。

僕は

ポカンとするばかりだ。

「──っし‥まぁ今年はこんなもんだな」

「?」

「去年はタコ焼きもいけたんだけどな──」

「な‥」

「いーや、そろそろ腹膨れて来たし──帰ろーぜ」

「今度は本気か‥?」

「だって足も何か痛ぇし‥‥‥」

「下駄ずれだね──」

「うっせーや。‥!?」

「これなら楽だろう?」

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