《MUMEI》 そんな時……… 『兼松様…』 〆華は突然、道風会の男達にも聞こえるハッキリとした声で口を開いた。 『…ここからは、ひとつ特別ルールで勝負いたしましょう…』 いや……わざと周りに聞こえるトーンで喋っている。 『は!?…特別ルール?…なんだそれは…?』 一瞬、兼松の思考が飛んだ。 訳も判らず首を傾げる兼松を他所に、〆華は更に申し出る。 『場の2枚の"萩"を裏返しに伏せて下さい… …そして私に解らぬよう混ぜて下さい…。』 そう言って〆華は目を閉じた…。 前へ |次へ |
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