《MUMEI》

──目が覚めた時にはもう朝で、

しかも‥

殆ど昼だった。

こんなに寝坊をしたのは初めてで‥

自分でもかなり驚いた。

ぼんやりと昨日の事を思い出しながら、

僕は窓の外を見た。

「───────」

いい天気だ。

珠季は

もう起きているだろうか──。

そういえばまだ‥

デートの予定が立っていないけど‥

珠季は何処へ行きたいんだろうな‥。

「‥ぁ」

そうだ‥

先ずは宿題を手伝ってやらないといけないんだった。

たぶん、

付きっきりで手伝ってやる事になるだろうな──。

なるべく──

早めに終わらせたい所だ。

2人で行きたい場所も色々とある事だし──。

今年の夏休みは──

色々と忙しくなりそうだ。

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