《MUMEI》

「っ‥‥‥‥‥‥」





‥受け止めた‥?





受け止めてるっ‥。





「──────‥」





危なかったぁぁ‥。





「──お嬢様、大丈夫っすか‥?」

「──!?」





目を開けた、

玲奈お嬢様。





「なッ‥何さらすんじゃあんたっ‥!!」

「何って──救出を‥」

「ぉ‥降ろしてッ‥」

「ぇ、ぁ‥‥‥申し訳ございませんっ‥」





姫抱きにしてたお嬢様を、

地面に降ろす。





「お怪我、ございませんデスか‥?」

「‥ある訳ないやろ」

「ぇ」

「阿呆のせいで‥‥‥怪我なん1つもあらへんわ」

「───────」

「行くで」

「お嬢様‥?」

「お腹空いたんや。あんたの為やない」

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