《MUMEI》 「おーい、聞こえてんなら返事しろー?」 「‥‥‥、!? ぇ、ぁ‥」 「よく分かんねーけどさ、オマエって上がり性‥?」 「んなッ‥何を勝手な推測をっ‥」 「そーだろ? 特に今日なんかずっとそーだし。つーかさ、何で──」 「ん"っ、ん"ー‥、少し気分を落ち着かせて来るよ」 「ん、わあった‥‥‥‥ってオイっ、ここアタシの家だぞコラっ」 「ベランダを借りるだけだよ」 「はぁ!? 誰がてめーに貸すか‥オイコラッ、待ちやがれこのッ」 珠季が テーブルを飛び越して追いかけてきた。 そして 知らぬ間に僕達は── 鬼ごっこを始めてしまっていたんだ。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |