《MUMEI》

珠季に昼食を作る為──

台所に立った。

さて‥。

何を作ろうか?

ブランチで卵は使ったから──

何か違う材料で‥。

「何か手伝うか?」

「ぃゃ──大丈夫だよ。座って待っていてくれ」

「‥‥‥‥‥‥‥」

珠季は訝しげにして

ソファに腰掛けた。

「言っとくけどアタシ、料理出来ねー訳じゃねーかんな」

「そうなのかい‥?」

「ったりめーだ」

「なら──少し手伝って貰おうかな」

「ぇ」

「トマトを切ってくれるかい?」

「何作んだよ」

「トマトソースのパスタをね」

「ソーストマトから作んのかよッ‥」

「せっかく材料があるからね」

「ふーん‥」

珠季は呟いて

トマトを切り始めた。

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