《MUMEI》 「──ほい」 「有り難う」 今思ったんだけど── 珠季はかなり手際がいいな‥。 「おい、焦がすなよ‥?」 「!? ‥ぁ‥」 危なかった‥。 焦がしてしまう所だった‥。 「おーい、大丈夫かー?」 「ぁ‥‥‥ぁぁ」 最近── 僕は本当に気が抜けてしまっている‥。 「後は」 「ぁぁ‥‥‥ええと‥」 パスタを茹でないといけない‥。 「──よっ」 「なッ‥‥‥珠季‥!?」 椅子を踏み台代わりに‥。 「危ないから止めた方がいい──僕が取るから君は‥」 「こん位アタシ自分で出来るっつの‥‥‥、!?」 「なッ‥」 前へ |次へ |
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