《MUMEI》
一喜一憂
勢いで安西と付き合ってしまった。
安西も驚き過ぎて何度も確認取りに来ていて面白かった。俺なんかを、本当に好きなんだな。


でも、安西の胸中を知るにはこの術しか思い付かなかった。

俺が安西の助けになれればいい。
淡い期待だ。





そんな平凡な時間も束の間、帰宅すると封筒が投函されていた……。
七生との写真に脅迫文……まさかと思うが七生からじゃないよな?
七生の俺への態度はなんていうか……異常だったし。
この間の痴漢みたいに、俺を触り出した……色気のある声で。
色気……とか、なんだそれ。
俺って七生に何を見出だしちゃってんの?

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