《MUMEI》

──午後2時。

ようやく

残り後1教科になった。

「──‥ぁー‥」

「お疲れみたいだね‥」

「疲れマシタよそりゃ‥」

「これをやってしまえば終わりだよ」

「‥わあってら」

そう言いながら

珠季は長々と溜め息をついた。

「めんどくせーなぁ‥」

「ここは確か‥教科書に載っていたと思うけど──」

「そーだったか‥‥‥?」

「ぇ──覚えていないのかい‥?」

「‥‥‥‥‥‥‥」

「ま、まぁ‥もう1度教科書で確かめればいいだけの事だよ」

「──────‥」

珠季は

ヘコんでしまっている。

どうやら‥

この範囲の授業中に‥

寝てしまっていたみたいだ。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫