《MUMEI》

ことごとく打ちのめされてる俺だけどっ──

今度こそはお嬢様のロックハートを打ち砕いてみせるのだっ。





さぁ──

どっからでも‥





「‥?」





あれ‥。





何か──

コックリコックリしてますが‥?





「お嬢様──?」





寝てたりします‥?





「お嬢様ー? あの──‥」





マジで寝てる‥?





「桜庭君、どうか──」

「ぁ‥何か‥お嬢様座ったまま寝ちゃったみたいなんすけど‥」

「先生に相談してみようか──。君はお嬢様を見てて。今事情を説明して来るから」

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