《MUMEI》 「‥?」 右肩に ぽすっと何かが当たった。 珠季が 僕に寄り掛かってきたんだ。 寄り掛かる‥ というより── 軽くぶつかるような感じで。 「───────」 そのまま 花火を見つめる珠季。 ──大人しい。 1言も喋らない。 花火に見とれているからか‥? 単なる偶然か‥? 具合が悪い訳じゃなさそうだし‥。 機嫌が悪い‥ 訳でも無いよな‥。 なら 1言位何か喋ってもいい筈なんだけど。 喋ったら喋ったで喧嘩になる。 けど── 会話が無いというのは少し‥ 寂しいものがあるな‥。 前へ |次へ |
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