《MUMEI》

勢いで撮ってしまったけど‥

珠季に知れたら怒るだろうな‥。

そう思って

でも画像を消す事は出来なかった。

取っておきたかったんだ。

どうしても。

こんな珠季の表情は‥

またいつ見れるとも限らないし‥。

だから

珠季には悪いけど保存した。

見つからなければ大丈夫──

そう自分で勝手に納得して。

「──‥ぁ〜首痛ッ‥」

「‥!?」

起きたっ‥。

このタイミングで目を覚ましたぞ‥。

果たして‥

まずいのか‥

幸いなのか‥。

まだ分からない。

けれど‥‥‥

珠季が

何も気付いていないのは確かだ。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫