《MUMEI》

「なぁ、アタシどん位寝てたんだ‥?」

「ぁぁ‥20分位かな──」

「ふーん‥‥‥、ぁいって‥」

「寝違えたか‥?」

「いんや‥ただ首横に倒したまんまだったからってだけ」

首を擦りながら

珠季は空を見上げた。

「そーいや‥‥‥何かアタシ──‥」

「?」

「‥変な夢見た」

「変な夢‥‥‥?」

「何か──宇宙人めっけてさ──オマエがめちゃめちゃビビってて──」

「な‥何だそのヘンテコな夢は‥」

「んー‥だってマジで見たし」

「というか‥何故君は驚かなかったんだ‥?」

「ぃゃ──珍しいなぁって思って」

「凄いな‥君は‥」

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