《MUMEI》

「クイーン・ハート!遂にねぐらを突き止めたキョン!」
キョンが三階の我が家の窓からよじ登ってきた。

「こっちくるなあ!」
雁之助はキョンを三階から突き落とした。
登ってくる方も登ってくる方だが、落とすのは流石にと地上を見下ろしてみた。

異星人万歳。人殺しは免れました。

「愛子と僕のアジトには近づけさせませんよ!」
私の肩を抱きしめる雁之助。
そんな貴方を抱きしめてぇよ。

「そうよね、私が地球を守らなきゃ!」

「僕等の征服のた………僕等の地球のために戦ってください!」


大きな澄んだ眼で瞬かれる。
あれに見つめられたらもう……鼻血。
頑張ります、貴方の為に働かせてください。

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