《MUMEI》 「ふっ──」 笑っちまった。 バカじゃねーの? だってさ、 そんなに喜ぶとこじゃねーだろ? 「ったく──」 そう呟きながら、 内心めちゃめちゃ嬉しかった。 シュート、 決めたんだ。 センパイが見てる前で。 嬉しいの何のって── 何て言ったらいいのか分かんねー位だ。 そん位、 嬉しい。 「緋色〜!」 「──ぉ‥おうっ」 試合中だってのにあたし‥。 つーか‥ センパイがあんなに嬉しそうにするから‥。 前へ |次へ |
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