《MUMEI》
持ち主
「草加、最近ホームレスが指一本持って行かれた事件知ってるか?」
弥生の上司、平賀が声をかけてきた。あと五年もしたら定年のベテランで、捜査が行き詰まったときは彼の助言を頼りにしている。

「知りません、何処ですか?詳しくお願いします」

「そう、お前の担当してる近くだよ。公園だ」

「公園ですか、あの雑木林みたいな。」



全身黒づくめで手に小さな釶を持っていたという。




指を何の為に?

頭をクリアにするためデスクに乗った珈琲を一気した。



大学生の死因である薬は夜の所謂な街で手に入るそうだ。
かなり強めらしく、最初はキャンディ型の軽い物、それから反応によっては「本物」が頂けるそうだ。

出所は足が付かないように徹底している、それなりのアフターケアもされていて、現物も見当たらない。半ば都市伝説化し噂が尾鰭を付け人々の想像力を刺激しているらしい。

飲めば楽園への足掛かりになる麻薬?


教授は不倫していた、大学生も夜はそういう店で働いていたとなれば可能性は十二分にある。

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