《MUMEI》 何であんなに嬉しそうなんだか──。 自分がやったみてーにさ── めちゃめちゃ嬉しそうにして。 まだ笑いが抜けねーじゃねーか。 「───────」 2回目のシュートを決める瞬間、 左側にいたあいつが目に飛び込んできた。 エラく真面目な顔して── あたしの事見てた。 何か、 それにもおかしくなっちまった。 似合わねー顔しやがって── あのおとぼけ顔はどーしたよ? アタシらが負けるとでも思ってんのか? ──安心して見てな、 勝ってみせっから。 前へ |次へ |
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