《MUMEI》

「‥何をだよ」

「そ、それ──」

「‥ぁぁ、これか」





何でもなさそうに、

魁は眼帯に触った。





「──ガキの頃バカな真似しちまったってだけのこった」

「さ‥触って痛くないの、か‥?」

「‥別に。ただ、目は開かねーけど」

「‥‥‥‥‥‥‥」





何か思いっ切りヤバい事に触れちまったぞ俺っ‥。





「ごッごめっ‥、ぃゃ、悪‥‥‥」

「ほっとけ」

「ぅ‥」





やっぱキレてるーッ‥。





「そっ‥その‥‥‥悪ぅございマシタっ‥」

「だからほっとけっつってんだろ」

「ぇ、おい魁っ、魁ー!!」

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