《MUMEI》 すっかり静まり返った夜空を見上げて 僕らは並んで歩いていた。 お互いに 手をしっかりと繋いで。 「すげかったよな──最後のヤツさ──」 「ぁぁ、凄かった」 「綺麗だったよな──」 「君程じゃなかったけどね」 「ッ!?」 珠季が 硬直した。 隣りを歩いていた僕は 急ブレーキが掛かったように立ち止まった。 「珠季‥?」 「キッキレイとかおまっ‥アタシ‥」 「本当の事だよ‥?」 「そーでも言うなぁっ」 半分涙目になっている。 余程恥ずかしいみたいだ。 ぃゃ‥ 嬉しいのか‥? 前へ |次へ |
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