《MUMEI》

「ふーん、そんじゃオマエ──ここ来る事自体珍しいのな」

「そういう事になるね」

「ま、取りあえずあっち行くか」

「──あっち‥?」

あっちというと‥

浅瀬か‥。

「おっ、かき氷売ってら」

「ぇ、‥!?」

いきなり方向転換をされたものだから‥

危うく転びそうになった。


「──‥どうしてそう君は‥」

「オマエ何シロップにすんだ?」

「僕も食べるのか‥!?」

「ったりめーじゃん」

「な‥‥‥」

何だか

珠季のペースに巻き込まれつつあるぞ‥。

「き‥君は何にするんだ‥?」

「宇治金時」

「ぇ‥‥‥」

また渋いな‥。

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