《MUMEI》

「こちらこそ」

「やっぱ先輩凄いっすね☆ ぁ‥、って事はアイツ──」

「ぁぁ、朝霧君はたぶん──」

「?」





訊き返そうとしたら、

チャイムが鳴った。





「ヤッバ‥!!」





何回遅刻すれば気が済むんだ、

俺っ‥。





「じゃあ先輩っ、失礼しまっす!」





──い〜そ〜げ〜!!





「ぅおッ‥!?」





階段、

踏み外すとこだった‥。





危ねぇ危ねぇ‥。






ってこの後それよりもっと危ねぇんだった‥!!

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