《MUMEI》 再び 浜辺に戻って来た。 やはり賑やかだ。 かなり──。 「静瑠〜!」 「?」 「ちょっとこっち来いよ♪」 「ぁぁ‥」 ‥何だ‥? 「これこれっ」 「‥‥‥!?」 「ぁ?」 「なッ‥」 「何でビビッてんだよ」 「だッ‥だからっ‥」 苦手なんだこの生き物はッ‥。 「ほら」 「ぅわあっやめろ近付けるなぁッ」 「‥‥‥‥‥‥‥」 珠季は 呆れてものも言えないらしい‥。 でも僕は‥ 本当に駄目なんだ。 このヤドカリという奴がっ‥。 「ビビりなのな、オマエ──」 「ぅッ‥」 否定出来ない‥。 前へ |次へ |
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