《MUMEI》

今年は前代未聞の出来事が起きた。
水上姫が居ない祭だ。


何故か、


其れはおいおい明かされる事に為るので置いておく。

兎にも角にも、人々には救いが必要で、望めば与えられんとばかりに颯爽と堂に上ったのは髪を自由に伸ばしきっている少女だ。

誰も少女を知らないらしく、ぼくなんて幽霊と勘違いしてしまう程だった。
しかし、舞いは姚しい。
誰もが見惚れ、水上様の威厳を持ち合わせていた。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫