《MUMEI》 「珠季‥あまり浅瀬から離れると──」 「何とかなんだろ」 「‥君に恐怖という概念は無いのか‥?」 「んー‥‥‥ねーな」 「そ‥そうか‥‥‥」 ‥凄いな‥。 「静瑠‥?」 「ぇ‥、というか君ッ‥」 「ぁ?」 「どんどん岸から遠ざかっているぞ‥!?」 「ぁ──確かにな──」 「確かになじゃないっ、どうするつもりだ!? 君はこんな事をして危険だとは思わないのか‥!?」 「うっせーなぁピーピーギャーギャー‥。そんなに恐ぇなら降りろよ」 「降りたら余計危ないじゃないかッ‥何を考えているんだ本当にっ‥」 「わあったよ、戻りゃいーんだろ、戻りゃ」 珠季がそう言って‥ ボートの方向を転換させようとした時だった。 「‥!?」 前へ |次へ |
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