《MUMEI》 ボートが勢い良く傾いて‥ ひっくり返った。 僕達は 見事に水の中に放り出された訳で‥。 「──ごほッ‥だから言ったじゃないか‥」 「溺れてねーんだからいーだろ?」 「そういう問題じゃないだろう‥!? 大体っ‥」 「よっこらーしょっ、と」 珠季は 起用にボートを元に戻すと中に乗った。 「ほら、お前も乗んな」 「‥‥‥‥‥‥‥」 「乗れっての」 「!?」 無理矢理 引きずり上げられた。 「‥どうして君はそう‥」 というかびしょ濡れだ‥。 「やれやれ‥‥‥」 「──っくしッ」 「大丈夫か‥?」 「大した事ねーっつの」 前へ |次へ |
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