《MUMEI》 「お疲れー」 「おう、お疲れ」 「緋色まだ帰んないの?」 「ぁぁ──‥ちょっとな。先帰っていーから」 「じゃあ、また月曜にねっ」 「ぉぅ」 あたしは、 がらんどうになった体育館で‥ ボール持ったまま立ち尽くしてた。 ──まだ、 ほとぼりが覚めねぇ。 ──今日、 めちゃめちゃ楽しかった。 今までの試合の中で、 一番楽しい試合だった。 「‥っ?」 あたしの手から、 ボールが消えた。 「‥ぇ」 セン‥ パイ‥? 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |