《MUMEI》 君が僕の視線を奪うから── 僕を夢中にさせるから。 僕が君を見ているというよりも 君が僕を‥ 何というか‥‥‥ 引き付けているんだ。 磁石のように。 もしかすると‥ 僕も磁石だったりするんだろうか‥? お互いに引かれてくっついて‥。 でも 反発する時は物凄い。 本当に 磁石だな──。 「おーい静瑠ー!」 「ん‥」 今度は何を‥。 「なぁっ、これやろーぜっ」 珠季が掲げて見せた物。 ──ビーチボール。 まさか── ビーチバレーをやるつもり‥ なのか‥? 前へ |次へ |
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