《MUMEI》 ──勝負は、 1対1。 引き分けだった。 何か、 吹っ切れたような気がした。 ──夕方、 2年振りにセンパイと途中まで帰った。 「んじゃ、またなっ」 「また、っていつになんのかな」 「?」 「ぁ‥何でもない」 何言ってんだろ、 あたし‥。 「いつでもさ、遊びに来いよ。俺も行くからさ。なっ?」 「ほんとに‥?」 「おうっ。約束すっから。──だからさ」 「?」 「絶対受かれよな?」 「言われなくても──‥」 分かってるよ。 ちゃんと受かって、 流センパイの後輩として顔出すからさ。 そしたらまた、 勝負しような。 あたしと流センパイの2人でさ。 前へ |次へ |
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